長政は、むかっ腹を立てたのだった☆ | げむおた街道をゆく

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権現様は、囲碁友達の浅野長政とつねづね囲碁を楽しんでいたが、ある日は負け続き。
対局中、そばにいた本因坊算砂(囲碁の家元・本因坊の家祖)に、
権現様が、

「この石を跳ねるしかないかなあ。」

と聞いたところ、
 

算砂、

「おっしゃる通り、跳ねるしかないですね。」
と言ったもんだから、そのまま跳ねたところ権現様の勝利。
 

長政は大いに怒り脇差に手をかけ、算砂に、
「今度助言したら討ち捨てるからな!」

と怒鳴った。
 

その後、また権現様が長政のところに来るということで、長政の末子の長重は、
「父上、家康公との対局ではわざと負けてください。」
と言ったが、

 

長政は、
「公相手だからと言って、勝てる碁にわざと負けろというのか?」

と立服。
 

そして庭で毛氈を敷き、二人が対局をしていたところ、長則があらかじめ呼んでいた算砂が、
「日差しが強いので傘をさしましょう。」
と穴の開いた唐傘を、権現様にとって好手となる位置に、

ちょうど穴からの光が当たるように置き悟った権現様はそこに石を置き長政に勝利。
 

長政はむかっ腹を立てたのだった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 古狐が殿下に、浅野長政

 

 

 

ごきげんよう!