ある人が甲州を訪れ、国中を見て廻ったところ☆ | げむおた街道をゆく

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ある人が甲州を訪れ、国中を見て廻ったところ、

片田舎とは思えないほど立派な家や、住民の富んだ様子を見てとった。

「これは一体どうしたことだ。何故このように豊かなのだ。」

と地元の人に問うと、

「このあたりは土地が悪く、昔は雑穀さえ実らないほどの有様でしたが、
浅野弾正少弼殿(長政)が当国を治められた時、

『この地は耕作を止め、栗の実を育てて林にすれば利益が出る。』

と仰せられ、
その通りにしたところ、やがて樹林となりました。

そうして栗の実を食用に、木を材木として江戸に送るようになり、

今ではこんなに豊かになりました。

まことに弾正殿はすばらしい仁者です。」

 

とのことだった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 古狐が殿下に、浅野長政

 

 

 

ごきげんよう!