秀吉が、文禄の役で自ら朝鮮に渡ると言い出した際、
三成は、
「直ちに殿下(秀吉)のための舟を造ります。」
と述べたが、
長政は、
「殿下は昔と随分変わられましたな。きっと古狐が殿下にとりついたのでしょう。」
と述べた。
秀吉は激怒して刀を抜いたが、長政は平然と、
「私の首など何十回刎ねても、天下にどれほどのことがありましょう。
そもそも朝鮮出兵により、朝鮮8道・日本60余州が困窮の極みとなり、
親、兄弟、夫、子を失い、嘆き哀しむ声に満ちております。
ここで殿下が(大軍を率いて)渡海すれば、領国は荒野となり、盗賊が蔓延り、
世は乱れましょう。
故に、御自らの御渡海はお辞めください。」
と諫言したという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
こちらもよろしく
ごきげんよう!