日本においては、諸人が日本全国の首である都に居住し、
公方様と称する至高の君に服従すること、
約四百年であるが、本来これに服従していた諸侯が、
次第に興隆し、六十六ヶ国に別れるに至った。
現在、公方様はただ威厳の尊号を有するのみで、実力乏しく、
他の諸王は少しもその優越を認めず、
またこれを尊敬せず、諸侯は欲をほしいままにして各地の諸侯を服従させ、
その国を奪おうとし、
このために戦争が絶えることがなかった。
日本に福音の教の平和を植え付ける事への、最大の妨害はこれである。
都には、宗旨の尊位にある他の君がある(天皇)。
日本人はこれを日本の頭として、殆ど神の如く尊崇している。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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