諸国より、勇士を集めること☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

佐々内蔵助成政の領国の越中は大国と申せども、

過分の数の軍兵を召し抱えられていることは、不審に思われるのも最もであった。
 

その故は成政は謀反の心を抱き、尾張内府(織田信雄)と徳川(家康)殿に加担し、
『北国の大将』と呼ばれたいと心中に思われたからである。
 

越中は山の多い国であるから、知行の内に、山野までも含めたり、
或いは、上方から知行五千石と約束して呼び出し六千石、七千石、
又は、千石と言って千五百石を判形(知行を与える際の署名)で保証したりしたので、

我も我もと越中を志して下ったのである。
 

ところが所付(領知の内訳を記した文書)を見ると、

石高は一割五分から二割足らないものであったので、
人に知られた侍達は暇を乞い上洛したり、

あるいは加州利家卿に認められ暇を出す者も多かった。
 

その内に加賀越中に争いが生じたので、さすがに兵達も成政を見捨て上洛もし難く、

そのまま留まらざるを得なくなり、
越中勢は思いの外人数が多かったのである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ さらさら越え、佐々成政

 

 

 

ごきげんよう!