魚津城の人魂☆ | げむおた街道をゆく

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越中の魚津城を、佐々成政が攻めた折の事。

城の者達は必死に防戦したが、攻め手に比べ城方は数少なく、次第に劣勢となり、
ついに明日は落城、討ち死にだ、と言う状況になった。

城の者達はみな、それぞれに今生の別れを交し合った。

女子供たちは嘆き悲しみ、
その哀れさは言葉にならないほどだったという。

そんな中、日没を迎えた。その時である。

城内から、多数の光の玉が現れた。

それはたちまち、天へと飛び出していった。寄せ手の者達はそれを見て、
「おお、見ろ。あんなに人魂が出る。城ではきっと死に支度をしておるぞ。」

と、さざめいた。

ところが、
この人魂を見たためか、翌朝、佐々成政は、降伏、開城とひきかえに、

城方一同の助命を認めた。

死を覚悟していた魚津城の者達は、皆喜んでこれに従った。

するとその夜、昨夜の人魂がまた、何処からとも無く現れ、

今度は魚津城の城中に戻っていった。

この事は、数千人もの人々が実際に見たと言う。
戦国時代の不思議なお話。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ さらさら越え、佐々成政

 

 

 

ごきげんよう!