こんなものが、八幡の神体なものか!☆ | げむおた街道をゆく

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長久手合戦の時のこと。

森武蔵守長可は美濃国金山が居城のため、

大垣にほど近く油断していたため、

池田勝入に先に犬山城を占拠されたことで大いに焦り、

池田へも知らせず犬山の先に進出し、羽黒八幡村を後ろに見、
前に小川を隔て、いかようにも一働き致すべきと、備えた。

この時、八幡の林に大蛇が出た。

神主は、

「これ則ち八幡宮の御神体です!御勝利疑いありません!」

と申し上げたのだが、

 

武蔵守は、
「こんなものが八幡の神体なものか!」
と、これを引き裂いて捨てたという。

 

金山から羽黒まで六里である。

森長可は血気の勇将であり、古より良将は神威を尊ぶということを知らなかった。
木曽義仲は新八幡に願書を籠めたし、織田信長も熱田神宮へ祈誓した。

彼は良将とは大いに違っていた。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 鬼武蔵、森長可

 

 

 

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