信忠の任官☆ | げむおた街道をゆく

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織田信忠は、叛乱した松永久秀を攻めて焼殺し、

十三日に兵をおさめて京に帰った。

朝廷は大納言実枝を信忠邸に遣わし、

その功を賞して従三位中将に任命し、昇殿を許した。
 

しかし、これを信忠は、

「朝恩の厚いことはたとえようもありません。

しかしながら父に告げずにお受けすることは、

臣下の道ではありません。」

と言って固辞した。

信忠は実枝が再三すすめても勅命に応じなかったので、

帝はその控え目で、
思いのままに振る舞わないことを叡感した。

しばらくして信忠は使いを父信長のもとへ送りこの事を告げた。

 

信長は、

「久秀は鍛練の老将であったが、
お前は年若くしてわずかなうちに、これを誅滅した。

この功は大きなものである。

ぜひとも詔を奉じて官爵をお受けせよ。」

と言った。

 

ここにいたって信忠は、かたじけなくも謹んで勅命を受けた。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 幼名・奇妙丸、織田信忠

 

 

 

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