加藤嘉明は、武士が仕える心がけに付いて、常にこのように言っていたそうだ。
「武士は、常に不巧者のつもりでいるべきだ。
そうしておけば、仕えそこなうと言う事は無い。
巧者のように振舞えば、必ず失敗をするものだ。
不巧者であると思えば巧者に尋ね、知恵が無いと思えば知者に頼る。
こうすれば不巧者も巧者と同じになり、知恵の無いものも知者と一緒になる。
自分の巧や知を誇り、我を立てれば、高慢に陥るものなのだ。」
たたき上げの苦労人、加藤嘉明らしい言葉である。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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