“沈勇の士”☆ “沈勇の士”と言われた加藤嘉明は、必要なこと以外喋らない沈黙の男でもあった。 豊臣政権で大名に列してからもそんな調子で、ある時心配した片桐且元が言った。 「おぬしは諸将の間で、寡黙すぎると噂されているが大丈夫か?」 「生まれつきだから仕方が無い。そんなことより我が武辺についての噂はどうだ?」 「おぬしの武辺に、ケチをつける者はおらんよ。」 「ならばよし。他に何を言われようとかまわぬ。」 『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 こちらもよろしく → 沈勇の士、加藤嘉明 ごきげんよう!