仲間の悪口を言った者達に☆ | げむおた街道をゆく

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ある風の強い、寒い夜のことである。

加藤嘉明は江戸桜田の藩邸内を見回っていた。
すると一室で若侍が二三人集まって、仲間の悪口を言っている。

嘉明は知らぬ振りをして部屋に入り、

前日獲った鴨を渡してこう言った。

「お前たちは災害の警備をしているな。

慰労として、この鴨をやろう。
これを肴に酒でも飲め。ただし朋輩を謗ってはならぬぞ。」

一同は恐れ入って、言葉もなかったという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 沈勇の士、加藤嘉明

 

 

 

ごきげんよう!