信玄は、殊の外に立腹し☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

大将というものは、大きなことも小さなことも、

小人の善悪をよく見知って置かなければ、
何の意味も有りません。
 

召し使う侍たちであっても、義心直道の者も、軽薄佞人のたぐいも同じように見られ、

悪しき士に家権を取らせてしまえば、軍合戦するまでもなく、

平穏な世の中でも、その家は破滅してしまうでしょう。
 

老若によらず、心のしれた親しい者を御取立すべきではありません。
第一、佞人は人を妬み、心中賤しく人をたばかり、諸事に付け悪口を申すものです。

武田信玄が甲州にあった頃、三河牢人の山本勘助と申す片端者が、

軍の道をよく知っている者ということで、
信玄はこれを召し抱えました。

 

この新参者に対し、家中では悪口に、彼の体を見て、山本を「半体」と呼び、
城中においても後ろ指を指して笑い草にしました。

この事は目付けが、信玄に報告しました。
信玄は殊の外に立腹し、笑った人々を、その一門まで追放したのです。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 啄木鳥の戦法、山本勘助

 

 

 

ごきげんよう!