生後しばらくの間、徳川家康から実子として認められなかった結城秀康は、
父に気に入られていなかったことを伺わせる逸話を残している。
ある時、腫れ物を患って回復後に家康に招かれた秀康は、
病気で欠けてしまった鼻を貼り薬で隠していた事で、
不快感を抱かれて面会を拒否されてしまった。
家康いわく、
「美男を好むのは、公家や町人のする事だ。
この家康の子として生まれ、一軍の将たるべき者が、
鼻の形が醜いのを気にするなど言語道断である。」
という真意だったという。
また親子で京にいた時、近所で火事が起こると、
秀康は家臣を引き連れ素早く消火に当たったものの、
家康から、
「親を出し抜くとはけしからん奴だ!」
と不興を買ってしまったという。
何をしても逆効果な秀康のかわいそうな逸話。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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