伊達政宗は、関ヶ原の折、福島の合戦で、岡佐内と戦って軽い怪我をした。
戦後間もない頃、政宗が馬に乗って移動していると、
結城秀康にばったりと出合った。
すると政宗、馬に乗ったまま秀康に、
「見て下さい、こないだの戦で怪我をしました。
おかげで下馬するのも難儀。なので馬の上から無礼して申し訳ない。」
と言って、下馬して挨拶せず、すれ違って行った。
秀康、笑いながら、
「あいつ、なんでもない怪我を、さも大怪我のように言って、
俺の前で下馬しないで済ませやがった。
今に、はじまったことじゃ無いけど、ホントに根性曲がった奴だ。」
と、仰せになったとか。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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