親たちが、そのように仰られるのでしたら☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

天正元年、奥平貞勝の嫡子・貞能が、武田勝頼を裏切り、

徳川家康へ仕えたいと申し出てきた。
 

そこで家康は長篠城を与え、

「貞能の嫡男九八郎(信昌)を、やがて私の婿にしよう。」

と言った。

これに対して徳川信康が、

「とんでもないことです!

私の妹婿をどうして九八郎にしなければならないのですか!」
と言って反対した。
 

それで流石に無理に進めるわけにもいかないので、家康は信長に伺いをたてた。

すると信長は、
「信康のいっていることは聞いた。

しかし、貞能・信昌は忠節な人であり、また大事な国境を預けられているのだから、
信康殿は不承知を我慢して、このことは家康に任せた方がいいと思う。」

と言った。

信康は、これを聞いて、
「親たちがそのように仰られるのでしたら、どのようにされてもご存分次第に。」
と言い、そうして亀姫は奥平信昌と結婚した。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 暴なり信康、松平信康

 

 

 

ごきげんよう!