御小姓衆が、重箱を持参していた☆ | げむおた街道をゆく

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家康公が、ある時、鷹野へと御出でになられたが、

今日は終始養生の為の出御であるから、

何れも御前をはばからずに休息するようにとの事で、

野に幔幕をめぐらせた。

上様にも、お弁当を召し上がっていただこうと、

御小姓衆が重箱を持参していたのを、本多佐渡守が見つけ、

「これは御慰めの御成に用いるべき器ではない。

かような品に華美を尽くしては、

御供の末々までが見習って、奢侈の始まりとなるだろう。

天下の政務をとられる御身には、以ての外である。」

と言い重箱を、取り捨てられた。

家康公は、これをもっともと思われたのか、いささかも機嫌を損ずること無く、
御供の者が持参した握り飯を取り出させて、召し上がられたと言う。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 狸寝入り、本多正信

 

 

 

ごきげんよう!