お前の考えは、実に臆病で面白い☆ | げむおた街道をゆく

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ある時、伏見城の台所で、使用人による盗みが多発していた。

 

この事に徳川家康は、
「けしからん!」
と、たいへん腹を立てていた。

 

これを見た本多正信は、
「それはめでたいことです。

殿が天下一の大名となり、方々から貢物が届くようになったので、

それを盗む者も出たのです。」
と、この様に宥めたという。

 

また、江戸幕府が成立した頃、

家康が江戸に滞在する大名達の風紀を取り締まろうとした際にも、

考え直す様に進言した。
 

正信曰く、
「江戸での生活が面白くないものになってしまうと、

大名を参勤させるのが難しくなり、

大乱の元となります。

また、一代で何もかもお決めになられては、後の将軍のやる事がなくなり、

その威光が増しません。」
というもので、

 

これを聞いた家康は、
「お前の考えは実に臆病で面白い。」
と笑って了承されたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 狸寝入り、本多正信

 

 

 

ごきげんよう!