豊臣政権の五大老の一人であった家康は、
秀吉の死後、後継者である幼い秀頼が成人するまで、後見人を勤める事になったが、
次第に政権奪取への動きを活発化させ、
五奉行の一人である石田三成との確執を深めていた。
この頃、伏見屋敷の留守を任されていた井伊直政は、
三成が家康暗殺を企ているとの情報を得ると、
急いで大坂の家康に報告。
船で伏見屋敷へ帰る途中、家康一行は船着場に武装した兵が待ち受けてるのを見て、
三成の手の者ではないかと警戒したが、ある者が、
「この緊急事態に、直政殿が黙って見ているはずが無い。」
と言い出し、近づいて見ると、兵を率いた直政だった。
この一件で、直政は、改めて家康から深い信頼を得たと言う。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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