このころ、菅沼定政や松平康元といった面々は、
井伊直政の指揮下に入っていたが、
誰も直政の指示に随おうとはしなかった。
家康は、諸将を集めて宴を開き、その席上で、いきなり直政に服を脱がせ、
家康を守るために刻まれた傷の由来を一つ一つ語らせ、
最後に、
「私がこうしていられるのも、彼のおかげだ。」
と言い、涙を流して感謝した。
さらに直政に対し、陣羽織を与えるなど、目に見える厚遇を施した。
このことがあって、定政達は、直政の指揮下に入ることを納得するようになった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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