人は皆、親吉の私心のなさに感服した☆ | げむおた街道をゆく

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平岩親吉の弟は名を平右衛門といった。

 

ある時、彼は榊原康政と口論になり、

少し傷を負ったところを、駆け付けた傍の者に、

喧嘩を止められた。

この時の親吉は宿老で、康政は若く小身であった。

喧嘩の一件を聞いた親吉は、

「康政は今は小身だが、才智勇敢にして上の御用に立つであろう人傑だ。

我が弟は人に斬られる程度の者ゆえ、

主君の御用には立たずに禄を費やす者である。」

と言って、
弟は武道を止めさせて押し込め、康政はしきりに執り成して昇進させた。
 

果たして康政は天下の英傑と称美され、人は皆親吉の私心のなさに感服した。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ ”無”の字の旗指物、榊原康政

 

 

 

ごきげんよう!