ある日、徳川秀忠は、
「明日の朝、鷹狩をする。」
と触れを出した。
ところが、その日の夜に大雨になってしまった。
結局、雨は止まず翌日の未明、鷹匠たちが庭に集まった。
そこに秀忠がやってきた。
秀忠は装束を整えたいでたちであったが、大雨にもかかわらず、
庭にザッと出てきて、
「諸君、鷹狩は延期だ。」
と集まった者たちに伝えた。
そして秀忠は、集まった者は従士頭にいたるまで親しく見て回った上で、
解散を命じたのであった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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