二つに割れた月☆ | げむおた街道をゆく

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ある十五日の夕方、徳川秀忠が手水を使おうと水を取り寄せた。
水の中には、今上っている月がうつっている。
そして水の中の月は、秀忠が手を入れると二つに分かれた。

それを見た秀忠は、
「今まさに天下は割れようとしている。
それを割れないようにするのは、自分次第のことであるが、
世にも心憂いものは、天下取りの身の上である。」
と言って涙を流した。

秀忠が、次男・徳川忠長を、甲府に押し込めたのは、

それから間もなくのことであった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 将軍後継者、徳川秀忠

 

 

 

ごきげんよう!