万事、汝が計るべし☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

その時分より、三好一家衆は身構えして、三好殿居城の河内飯盛城は殊の外騒ぐ。

 

その由を伺って、
河内国の故主・畠山高政はその頃浪人していたのだが、

譜代の士の紀伊国湯川(直光)という者、
根来衆の土橋などという者が兵を催し、

飯盛城へ押し寄せ向かう城を攻め取った。

三好物外軒実休はこれを聞き、

飯盛の後詰として阿波国の軍勢、斎藤、福良などを引き連れ、

馳せ向かって合戦を始めたところ、根来衆の中に屈強の鉄砲の名人がおり、

三好実休を狙って撃ち落とした。

これにより阿波衆は皆敗北する。

松永弾正は、修理太輔(三好長慶)に申し、

「物外軒豊前守殿が御討死なされた上は、謀を巡らせて、
士卒に力を付け申すべきです。」

との由を申す。

 

三好は聞いて、「万事、汝が計るべし。」

となかなか出張する様子が無いため、

松永は、「この分では三好殿は出られまい。」と、

松永が城を出て、方々の一揆などを招き寄せ後詰の合戦を始めた。

松永は武勇第一の剛者で高政を攻め破り、追い討ちして良き者を討ち取った。

高政は堺へ引き揚げ、湯川は河内の誉田を落とした。

これを松永衆は追い詰めて討ち取り、

根来衆の大将・岩本坊は、大和信貴城のもとで討たれた。

畠山は6千余騎を討たれ、三好は運を開きける。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 平蜘蛛の釜、松永久秀

 

 

 

ごきげんよう!