藤孝が代鼓をうつと☆ | げむおた街道をゆく

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伏見城で、太閤殿が名人芸者を集められ、諸大名に見物させた。
小唄の名人の隆達を能舞台にあげて、小鼓を伴奏に唄わせることとなった。
 

見物者たちが小唄の隆達節では、その場にそぐわないと思ってると、

案に相違して隆達の歌唱は筆舌に尽くしがたいほど素晴らしく、

太閤殿もことのほか賞賛なさったが、
太閤、

「隆達の小唄はあっぱれではあるが、鼓が合っていない。さてどうしたものか。」
と細川藤孝に問うた。


藤孝、

「それならば隆達の歌に合わせて、藤孝が鼓をうちましょう。」
と細川藤孝が代わりに隆達の歌に合わせて鼓をうつと、

その拍子は絶妙な取り合わせであり、
太閤殿はじめ、その場に居合わせたものすべてが感嘆しきりであった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 当代一流の文化人、細川藤孝

 

 

 

ごきげんよう!