ちょっとした戯言が☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

天正9年に、細川藤孝、忠興親子が、丹後に入国した時のこと。
与謝郡大島の城主・千賀兵太夫、日置むこ山の城主・日置弾正という者達が、
両人語らい、細川入部の迎えとして普申峠の麓まで、互いに騎馬で連れ立った。

ところが、日置弾正は隠れなき美男であり、

衣装・馬鞍に至るまで美麗な出で立ちであったのだが、
千賀兵太夫はもとより貧乏であり、しかも醜悪な容貌で装束も異風であり、

衣装から馬具に至るまで、見苦しいものであった。

そのため日置弾正は、千賀兵太夫に戯言を言った。

「初めて細川殿にお会いするというのに、

そのような見苦しい装束があるものか!
一度戻って、その肩衣を着替え給えよ。」

この言葉に千賀兵太夫は大いに腹を立て口論し、

終には喧嘩になり両人はたちまちの内に、相打ちとなった。
家来たちも互いに斬り合って、双方の死者は7,8人に及んだとのことである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 当代一流の文化人、細川藤孝

 

 

 

ごきげんよう!