賞というものは☆ | げむおた街道をゆく

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ある時、藤堂高虎は子息を戒めてこう言った。

よいか、よく聞け。
臣下に賞を与えるにあたっては、
今日与えようと思えば早速に与えることだ。
今しばらく様子を見て、などとその時期を延ばすものではない。

賞というものは、
思いついて即与えたとしても、本人の心では三年も遅いように思うものである。
ましてやその時期を引き延ばせば、その者は、

「勤め甲斐がない。」

と落胆して、いい加減な奉公をするであろう。
 

そして、それを察した主人は、

「速やかに賞を与えられないのを怒る不届き者よ。」

と憎む心が生じる。
主従の感情は遂に、互いに相容れぬようになるであろう。

聞いた者はみな、名言だとした。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 下天を謀る・異聞、藤堂高虎

 

 

 

ごきげんよう!