藤堂高虎は、自身は酒をあまり嗜まず酒量も浅かったが、
人々を呼び集いて、酒宴を開いて漫談することは、すこぶるこれを好み、
暇があると侍臣や古老を呼び集め、酒食を饗じていた。
しかしそれでも量に関しては淡白で、特に大酒、暴酒を大いに嫌い、
家中の者たちに対しては、常にこれを戒めていた。
慶長13年の正月、家中に命じた条々の第二項に、
『美服と大酒は無用の失費である。
酒を過ごせば病気になる。
もしそれが原因で死んだ者は、
仮に成年の実子があっても家督相続は許さず、
家財没収とする。』
と規定したのである。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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