阿波一宮城攻め(2)☆ | げむおた街道をゆく

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再び天正13年秀吉の四国征伐、藤堂高虎による阿波一宮城攻めでのこと。

高虎が自ら物見に出た時、長宗我部の部将・横山隼人の部隊と遭遇、

これと衝突し高虎は横山と槍を合わせる!

と、その時、

「ズキューン!」

高虎に敵の銃弾が命中!

彼は馬から雪崩落ちた!
ただでさえ2メートルを超える巨漢であった藤堂高虎、それが馬にまたがっていれば、

まさに絶好の銃撃の的だったこと、想像するに余りある。
 

ともかくもこれに横山隼人、

「今が好機!」

と倒れた高虎に留めを挿しに駆け寄る。

 

ところが!

むくっ。

「!?」

銃撃を受け落馬した高虎は動き出した。

どころか、起き上がると槍を握って横山に反撃を始めたではないか!
横山は恐怖した。
「た、確かに銃弾が命中したはずなのに! こいつバケモノか!」

その恐ろしさのあまり、横山の部隊は城へと逃げ帰ってしまった。

高虎は勝利したのだ!

後で羽柴秀長は、銃弾を受けても敵を追い返した高虎の武功に感激し、

感動のあまり着ていた甲冑をその場で脱いで、高虎に与えたとの事である。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 下天を謀る・異聞、藤堂高虎

 

 

 

ごきげんよう!