河津作兵衛は、いつもこう言っていた☆ | げむおた街道をゆく

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上杉景勝の家臣に、河津作兵衛という者があった。
 

彼は相撲を好み、家中の若侍などに多くの弟子を持っていたが、

彼は力量があるだけではなく、
書を読み琴を弾き、普段はまるで柔弱な人のように見えた。

彼は門人に対し、いつもこう言っていた。
「何事も、人は心を広く持たねばならない。

学ぶときは何事も、無用のことは無いものである。
自分の気力が盛んだからといって、人の気力が弱いのを侮り、

また自分が発明だからといって、
人が愚かなのを見下すなどというのは、拙い心であり、

藝の至極には至らぬものである。

たとえば、人の賢愚というのは、

人の背丈の高い低いのように目に見えるものならば、

恥ずかしさもあるだろうに、師とも呼ばれ、また上などと言われては、

己を高ぶり、終いには身の程を忘れて、
大きな不覚を取るものである。

この事をよくよくわきまえて、何事も修行しなければならない。」

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 不識庵以来の軍法、上杉景勝

 

 

 

ごきげんよう!