黒田長政に、寵愛の小姓があった。
この者、主君の寵に奢り甚だしく、又悪心があった。
黒田家家臣の某という者、友人と相談して言うには、
「どちらも主君のためと言うことで、馬の先で討死するのと意味は同じであろう。
あの小姓を呼び出して、殺してしまおうと考えているのだが?」
両人は良く話し合い、ついに小姓を殺害した。
そして逃げ隠れすることもなく、その旨を詳しく訴え出た。
長政はこの事を詳しく取り調べ、彼らの志を感じたため罪を許した、という。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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