黒田長政は、参勤する時、道を変えて往来し、宿も定めず、どこにでも一宿した。
ただし旅宿とするのは、その付近で第一に道の広い所、第二に所用に便利である所、
第三に火の用心の気遣いが出来る場所と決めていた。
彼は在国の間も放鷹狩猟で士卒の心得を学ばせ、
昼の休憩所にも見立てをやらせ、
陣を設営するときの経験を積ませた。
また他方へ使者を遣わす際も、所用が済んだ後には、その国の様子、
気がついたことなどを尋ね、その報告の内容によって、
当座の褒美を与えた。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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