その晩年☆ | げむおた街道をゆく

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寛永四年(1627)、江戸に出府していた細川忠興が、帰国することになった。
 

当時、忠興は既に隠居の身であったが、

幕府からは国持大名の帰国と同じ格式で扱われ、
屋敷には幕府より上使が派遣された。

このあと、忠興はその御礼のため江戸城に登城。
大御所・秀忠への挨拶の折、忠興は御座の間に招きいれられた。

二人で色々物語などするうちに、秀忠は忠興に、
「病気も患っていると聞く。

在所に帰ったなら、心のままに養生なされよ。
あなたが生きているというだけで、私は満足なのだ。」
そう言って、涙を落とした。

忠興は、この言葉に涙にむせび、

「かたじけなき。」

と申し上げることさえ出来なかった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 激情の人、細川忠興

 

 

 

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