甲冑付け始めの門出に☆ | げむおた街道をゆく

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天正四年11月、細川家では嫡子・熊千代の甲冑付け始めの儀が行われていた。
介添え役は千秋太郎介という侍が任ぜられていた。
名前が目出度いから、というのが理由だ。

儀式は作法どおり進み、最後に千秋が熊千代の兜の緒を引きつつ、
「勝って兜の緒を締めよ。」

と声をかけた。

ところがその時、重さに耐え切れなかったのか、具足櫃の底が抜けた。
熊千代はひっくり返り、兜も脱げ、何とも不体裁な事となった。

それを見て千秋がすかさず、
「めでたしめでたし、丹波八郡は、割り取りになさるべし。」

と祝い言を述べたので、
その場も収まり、式は無事に終わった。

後年、忠興公が当時を回顧して、
「あの時は驚いたが、その後、武功を上げられたのだからそれで良い。」

と語ったとか。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 激情の人、細川忠興

 

 

 

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