侍衆を叱る☆ | げむおた街道をゆく

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ある時、岩室萬右衛門が、広島城の番所に詰めていた時、

福島正則は他出しいていたが、夜中に帰り、門を開けさせると、つくばいの場所で、
「萬右衛門はどうして私を確認せずに、早く門を開けたのか!」
そう咎め始めた。

これに萬右衛門、
「私は殿の御声を承り、御姿を見た上で門を開けました。」

と答えた。

しかし正則、
「ならばひぢ山の番所は、どうして開けたのだ!?」

「ひぢ山の番所は何者が開けたのでしょうか?

私は少しも御番を欠かしたことはありません!」

これを聞くと、正則はそのまま通っていった。
惣じて福島正則は侍衆を叱った時、相手が心強く自分の申し分を主張すると、
『この者は理を持っているから、このように強く申すのだ。』

と思われ、逆に申し分が鈍いと、

『その身に誤りがあるからこうなのだ。』

と考えられていた。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

こちらもよろしく

→ 岐阜城攻め、福島正則

 

 

 

ごきげんよう!