星野又右衛門の女房☆ | げむおた街道をゆく

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大夫(福島正則)殿が、未だ凡夫で、知行200石を取っていた時分から仕えていた、
星野又右衛門と言う者があった。

 

彼が有る時、大夫殿の気に違うことがあり、
大夫殿は刀を抜いて又右衛門を追いかけた。

又右衛門は、家に逃げ込み戸を立てて、

「やれやれ! かかよ、太夫殿は我を斬り殺さんとて、

刀を抜いてここまで追いかけてきた!」

と妻に言うと、妻は家から走り出て、正則に向い、

「そなたが200石取りの頃から奉公していた又右衛門を斬るというのか!」
と、嘆き悲しんだ。

これを見て太夫殿が申すには、

「あまりに又右衛門が横着を言ったので脅して追いかけただけだ。
殺しはせぬぞ! かかよ、心安く思われよ。」

と言って帰っていった。

その後、星野又右衛門には、知行8000石を取らせ、星野越後と名を変えさせ、
広島の町奉行を申し付けたとのことである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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→ 岐阜城攻め、福島正則

 

 

 

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