安芸国佐東郡の百姓より、洪水により田畑が河に流され、
郡の取れ高3千石のうち、5百石分が石に覆われるか河となったため、
2,3年は5百石分の年貢を出すことは出来ないとの報告が、
奉行所に有った。
ところで、その報告をしてきた村は城下に近かったため、
ある時、福島正則が天守からその方向を見て、
「とても5百石まで河になってしまったようには見えない。」
と疑問を持ち、奉行に申し付けて検地をさせた所、河になったのは2百石ほどで、
残りの3百石は百姓たちが隠していたのである。
正則は、「憎き奴らである!」と激怒し、
佐東郡の村々の庄屋、組頭6人を捕らえ磔とし、
また彼らの妻子も残らず鼻を削いだという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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