市松が、秀吉に仕える前の十幾つのガキの時分、
所用で橋の上を歩いていると、反対側からどこかの足軽が歩いてきた。
ふとした拍子に両者はぶつかってしまい、足軽は市松を怒鳴りつけた。
市松は怒って足軽に殴りかかった。
両者もつれる中、市松は足軽の脇刺しを抜いて足軽に突き刺した。
普通はえらいことをしたと真っ青になるところだが、そこは市松、発想が常人とは違う。
人を殺すのがこんなに簡単なら俺は大出世出来るに違いない!
と開眼し、つてを頼って秀吉に仕えるようになる。
これが後に大大名になる福島正則の武士人生の第一歩である。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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