福島正則が、子供のころの話。
ある年長の少年が、主命で奉ぜられた仕事を、正則にやらせようとした。
しかし正則は、
「俺はお前の家来じゃねぇ!」
と拒否。
怒った少年は、正則を叩いた。
その刹那、正則はなんと刀を抜き少年を切りつけた!
肩からの鮮血に塗れる少年の衣服、たちまち少年は号泣し出した。
が、正則はこれで済ますどころか、
今度は泣き叫ぶ少年を拳でボコボコにしだした。
正則は騒ぎを聞きつけた家人に止められる。
何故こんな事をしたんだと問われたが、正則はしれっと答えた。
「こいつもう16歳だぜ?
こんな軽症で泣き叫んで、人に助けを請うおうとするような臆病者、
鉄拳加えて懲らしめないと駄目だろ?」
その後、どうなったのかは判らない…。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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