老人のおかず☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

加藤清正があるとき、例によって自分自身で指揮をして、

城の堀の修復普請をしていた事があった。
 

そのうちに正午となり、工事の人夫達は皆、昼食に就いた。

さて清正、その人夫のうち、一人の老人の昼食を見て驚いた!

なんとその飯には、副食として焼きイワシが付いていたのだ!

「お、おぬし、いったい歳はいくつだ!?」

動揺を隠せない清正が聞くと、

老人、「ろ、六十過ぎですが…?」

「六十…。六十と言えば、公役にも家僕を出し、

自分は安逸に過ごすべき年齢だろう。
それなのに人夫として出て、魚肉を食う。
お前はそのように飲食におごり贅沢をしているから、

そのように歳を取っても体を労する事になるのだ!
口の為に身を苦しくするとはこの事である!」

なので、そのような贅沢は慎むべきだ!

と、訓戒したそうだ。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 蔚山城の戦い、加藤清正

 

 

 

ごきげんよう!