加藤清正のある家来が、朋輩の陰口を言った事で、
その朋輩から討ち果たされるという事件があった。
これを聞いた清正、家臣たちを集め、このように言った。
「今後、清正の家中において、陰口は硬く慎む事とする!
ただし、慰みに誰かの、陰口、噂話をしたくなるときも有るであろう、
その時はかまわぬから、わしの陰口をせよ。
朋輩について批評すれば、喧嘩が絶えず、主人に損をかける。
これは不忠である。
しかし、わしの事を言うのならそれは、善きにつけ悪きにつけ、
我が身の戒めとなるであろう。
皆の者、よいな?」
そう言われたからといって、中々主君の陰口はいえないと思いますが、
ともかくも清正の度量を感じさせるお話。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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