加藤清正は、砲術士として名を馳せた稲富一夢に扶持を与えて、
家臣に砲術を教えさせることにした…。
のだがいつまでたっても、一夢は呼び出されない。
家臣も訓練をしていない。
おかしいぞと思った家臣たちは、思い切って清正に聞いてみた。
すると、
「ああ、そのことね。いいか、戦は魂でするんだ。
砲術の技術なんてはっきり言ってどうでもいいんだよ。
まあしかし、加藤家の人間が名人に教わったとなれば、人は俺たちを恐れるからな。
つまり噂が広まりさえすれば、あとはどうでもいいの。」
と清正は答えたいう。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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