加藤清正、
「いざ徳川と戦となれば大阪に近い正則の助力が一番必要だと思うわけよ。
俺上洛に時間掛かるしさ。」
平野長泰、
「至極ごもっともだ。」
清正、
「豊臣にいざって時は戦おう!って手紙を書いたから正則に渡してきてくれ。」
長泰、
「心得たり。」
長泰、
「っという訳です。」
正則、
「そりゃ無理なはなしだな。」
長泰、
「!?」
正則、
「いやだって俺が出世出来たのは家康殿のおかげ。
やっぱ徳川にも恩があるから豊臣一辺倒って訳にはいかないだろう。」
長泰、
「っという返事ですが。」
清正、
「正則は腰抜け侍の卑怯ものだ。」
と激昂し、以後二人は顔を合わせても挨拶もしない関係になったという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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