熊本城主となった加藤清正が、江戸からの帰りに松本城に立ち寄った。
当時、松本城の城主であった石川玄蕃頭康長は、
遠方から遥々やって来た清正に、お土産として騎馬二頭を引き出した。
石川、「気に入った方を一頭あげましょう。」
清正、「いやいや、あなたほどの目利きが選んだ馬を、
私程度の目利きで選んでは申し訳ない。
どちらも貰うのが礼儀ってものでしょう。」
これを聞いた人々は、
「流石清正公だ。」
と礼儀に関心したというが、ちゃっかり二頭とも貰っていったというお話。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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