朝鮮の竹☆ | げむおた街道をゆく

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慶長元年(1596)7月、畿内大地震の際に、
伏見城へ駆けつけた加藤清正は、謹慎を許された。

秀吉、「虎之助、このたびは助かった。よう来てくれた。
……そう言えば、朝鮮より大量の竹を持ち帰ったそうじゃな。どうするつもりじゃ?」

清正、「え?い、いや…その、あの…私も竹で庵の一つも造ってみようかと…。」

秀吉、「?ほう、おまえも侘び数寄に目覚めたか。まぁ趣味を持つのは良い事だ、励め。」

清正、「…は、はぁ……。」

秀吉、「???」

しかし、やがて秀吉の耳に清正が竹庵造りどころか、
竹を諸将に売り払っているとの話が聞こえて来た。

秀吉、「?????」

さらに、世間では噂が流れた。
「清正は朝鮮で略奪を繰り返し、莫大な財宝を得た。
悪評を恐れた清正は、帰国に及んで財宝を黄金に替え、
これを溶かし『何か』に隠して日本に持ち帰った。」


天下人に見紛う巨城・熊本城は慶長11年(1606)に完成した。
朝鮮の役に膨大な金と人をつぎ込んだ清正が、
その建造費用をどこから捻出したのかは、不明である。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 蔚山城の戦い、加藤清正

 

 

 

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