秀吉軍と家康軍が唯一干戈を交えた、 「小牧長久手の合戦」において、
本多忠勝は、秀吉軍の猛将・加藤清正 と、
直接一騎打ちにて槍を交わしたとのこと。
蜻蛉切りと、方鎌の槍が数度火花を散らせた結果、忠勝が落馬。
この機に首を獲らんと清正がトドメを射しかけた刹那、
「待て!忠勝は世にこれ無き勇将にてその首獲ることならんっ!」
という秀吉の大声にて忠勝は一命を救われた。
この対応に感激した忠勝は、かぶっていた鹿角の兜を、
己の首の代わりに清正に差し出したが、清正は、
「俺には、その兜はあまりにももったいない。」
と言って丁重に断った。
その後、これをきっかけに、忠勝と清正の間には他家でありながら、
勇将同士の深い親交が続いたという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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