石田三成が、馬の乗り初め式を行った際、
帯の結びに羽織の裾が引っ掛かり、それを見た下僕が直そうとして、
思わず結び目をはたいてしまった。
しかし、三成はその場では何事もなかったかの様に振る舞い、
翌日に下僕を呼び出すと、
無礼を働いた自覚があったため処刑も覚悟して参上していた相手に対して、
15両もの大金を与え、
情けを含んだ調子で解雇する旨を伝えた。
これを知った秀吉は、三成の分別ある態度にますます重用するようになったという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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