豊臣家二世にして、亡ぶべき時至る☆ | げむおた街道をゆく

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大坂冬の陣の和睦の時のこと。

この時、真田左衛門佐(信繁)は、秀頼公を諌めて、

「敵味方、甲冑を脱ぎ万歳を唱えています。
今宵、敵の虚に乗じてこれを討てば勝利必然であり、

両御所(家康・秀忠)を打ち取ること、掌の中です。」

そのような事を申したが、淀殿の仰せに、
「今日和議を約したというのに、言下に違変などできるわけがない。」
と、御承引無かった。

 

真田は再々諌めたが、織田有楽、大野修理亮などは頻りにこれを制止した。

そのような中、真田は間諜を以て両将軍の陣営を窺ったが、

それによると両御所も予めこれを慮って、
三軍の守りは非常に厳整であり、もし誤って城兵が夜襲すれば、

たちまち粉々にされてしまうだろう、との事であった。

これを聞いて真田も大いに感じ、豊臣家二世にして、亡ぶべき時至るを嘆いたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。 

 

 

 

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