細川忠利への忠告☆ | げむおた街道をゆく

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島原の乱討伐に向かう細川忠興の子・忠利に、真田信之が忠告した。

「このたびの動員は、先ごろ大将の板倉重昌が討ち死にしたゆえ、

一刻も早く一揆勢を、踏み潰すためのものです。

しかし、この戦は手間取ると思った方がよろしい。

その昔、私が北条討伐に加わり忍城を攻めた時、

兵が臆してわが号令も聞きかねるありさまでした。

陣に帰ってから、私は父・昌幸に抗議しました。
 

『あんな腰抜けばかりの部隊をつけられても、ロクな働きができませぬぞ。』

私は父に、叱られました。
『若造が、何を不勉強なことを言っておる?!

先般、我らは北条に敗れ、名胡桃の城を奪われた。

一度負け戦を経験した恐怖はな、三年は失せぬものじゃ。
そういう兵を使っても、勇むはずがなかろう。

無理をさせず、ゆるゆると攻めよ。』

今度の島原でも、板倉が戦死して多くの者を失っており、

兵が勇むことは無いでしょう。
さすれば手間取ると判断して、ご出陣あるべし。」

信之の言葉を守った細川隊は、

自重しつつ城を攻め、力を温存し、最後の総攻撃で、
一揆の首魁・天草四郎を討ち取る殊勲を上げた。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 信濃の獅子・真田信之、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!