如水の大名論☆ | げむおた街道をゆく

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黒田如水の大名論。

今時の若い大名たちに、笑止千万な欠陥がある。
 

それは、礼儀をやかましく法令を厳重に守らせようとするあまり、

猜疑心が強くなり、家臣たちにだまされまいなめられまいとして、

年寄りどもの言う事を聞かず、やたらに改革を好み新参の迎合者を近づける。
 

老臣の功を忘れて遠ざける一方、新参の家老や奉行をつくるので、

諸臣一般は納得しない。
新参の迎合者は、邪欲が深いので、先輩を陥れようとする。
徳の高い者が陥れられるので、諸臣の憎しみは主君の一身に集まる。
 

大身の大名も小身の大名も、家の仇となるのはこのような新参者である。
かつての功臣で部下の信望を集めている者を近づけ、

その意見を尊重してやれば、家中は睦まじく諸士は安心して出仕する事ができる。
 

このことは大名の心得として最も大切なことなので、

いくら強調しても足りるということはない。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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