大将の「威」☆ | げむおた街道をゆく

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黒田如水が、ある時言う事に。

『大将には威が無ければ、人々を抑えられないものである。
しかしながら、これを間違って解釈して、

わざと我が身に威が有るように振舞うのは、
返って大きな害となるものである。

そう言う事をすれば、ただ諸人を怯えさせる事が威であると心得、

家老に会っても威猛々しく、
必要も無いのに目をいからし、言葉を荒くし、人の諫めを聞かず、

自分に非があるときもそれを認めず、我意にばかり振舞う。

こうなれば家老も諫言をせず、自ら身を引くようになる。
家老でさえそうだとすれば、まして諸士末々の者達はただ恐れ萎縮し、

忠義を思うものは居なくなり、
自分の身を守るのに精一杯で、これでは奉公がよく勤まるわけが無い。

このように高慢で人をないがしろにすれば臣下万民これを疎んで、

必ず家を失い、国は滅びる。
よくよく心得ておくべき事である。

本当の「威」と言う物は、先ず、その身が行儀正しく、

理非賞罰を明らかにしていれば、
強いて人を叱り付けるような事がなくても、臣下万民敬い恐れ、

自ずから身に着く物なのである。』

そんな、黒田如水の威厳論。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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